あなたの働いている介護施設は充たされている?
どうしても介護というとデンマーク、北欧が出てきてしまう。
「世界幸福度ランキング(Ranking of Happiness)」でも何度も1位になっていて、幸福大国として有名な“デンマーク”。デンマークの社会は「成熟社会」とも呼ばれていて、医療費、出産費、教育費等が無料だったりと日本では考えられないほど充実した社会福祉サービスが提供されています。もちろん、介護もその中の一つで、充実した介護福祉サービスが受けられるようになっています。
デンマークは、消費税が25%、所得税が50%超えということの代わりに、医療費のほとんど無料であったり、介護福祉サービスが受けられたりといった手厚い社会福祉サービスを提供しています。日本との最大の違いは、社会福祉にかかわる財源を全て税金で賄っていることです。それ故、一見して驚くような税率でも国民の満足度は高い状況にあるのです。
が、医療福祉に対する国民の満足度は素晴らしいものがあります。
多分決して100%満足しているのかはわかりませんが少しでもこの国の福祉や公共に対する知己が近づいたらいいなと思っています。
目次
介護を楽しくしようではないか!
介護という仕組みはとても難しく複雑だ。
確かに人の命がかかっているし、いろいろな側面から見ても複雑怪奇だ。
勉強不足のためなのかなあなどと思ってしまうわけだ。
介護を目指す人たちはたくさんいる。
僕自身も興味を持って学校を模索したり直接、介護施設を訪ねたりしてみたことがある。
実際はどこでも人手不足であることを実感した。
高齢の人でも働けるのは間違いないが、意外と重労働でもある。
何年か前に軽い気持ちで施設に派遣で働かせてもらった経験から率直な自分なりの感想を書かせてもらうことにした。
自分なりの感想なので多分これを読んだ方達からバッシングを受けるかもしれない。
よく言われる「人のために何ができるか?」ということが自分で感じていた最初の頃の思いだ。
いろいろな介護の本などを随分読みあさってみたが介護の内側に対する説明で介護に従事する人を育成するための本で介護者はこれを読むだけで疲れる。
「しなければならない」ということが多い。
介護の三原則
生活継続の原則…介護される人の生活は、できるだけそれまで通りの状態で継続されるべきであり、継続できるようサポートする。
自己決定の原則…介護を受ける側に意思決定が存在する。
残存能力活用の原則…「できること」に関しては、最低限のサポートに留めて福祉用具の活用などで自身の能力を活かしてもらうことが大切。「してあげる」ことで “しようとする気持ち”や“できること”などを奪わないように支援する。
デンマークで1982年に制定されたものだ。
デンマークといえば福祉先進国だがこれが介護の基本理念なっているようだが、、、
理念に則って支援ができているのか…
支援者側の都合で支援していないか…
とは言うがなかなか現実は厳しいものがある。
支援従事者はいつも同じにはできないものがある。
相手は生身の人間であるし、こちらも人という曖昧なものであるはずだからだ。
理想はお互いの尊厳の保持だと思う。
確かに、順当にできれば三原則の理念にそってできることだろう。
現実は、その利用者のその日の感情や体調やいろいろなものが加味されてその日の対応を現場で対応するという方が多そうだ、いや毎日がこれの繰り返しが正しい判断だろうと思う。
介護といっても訪問があったりデイサービスがあったりお泊りがあったりと一日中目まぐるしく自分の感情が動く。
普通に歩ける人もいれば車椅子の人もいる。
もちろん寝たきりの人もいる。
自立支援を促すことが一番大事なのだが、それはあくまでもある程度の身体的能力を持った人に限りできることだ。
食事の介助、排泄の介助、お風呂への介助など一口では言えない位たくさんのことが一日中流れている。
介護職は大変だというのがよくわかる。
ではなぜ介護職につくのか?
よく言われている、「ありがとう」という一言が心を洗ってくれる。
確かにそれはあります。
自分の中にほっとする時でもあるわけですが。
介護する自分を楽しくさせる方法も見つけなければもしかしたら自分が潰れてノイローゼなんてことにもなりかねない。
不思議なもので自分の今の感情が相手に伝わってしまう。
いつも笑顔でニコニコということも結構骨が折れるものだ。
自分を楽しくするにはある意味で自分の行動に自分自身でメリハリをつけることかもしれない。
それには最低限の相手に対する思いやりがあればいいのではないかと思う。
目まぐるしく動く相手の感情のなかに否定をしないで自分の感情に引き込んでいったらどうだろう。
僕は最初は規定通りに全てやっていたがこれが一番大変だった。
いろいろな人がいるのだからいろいろな人に合わせればいいのだ。
上手く懐に飛び込んでしまえばこっちのもだぐらいに気楽に考えたほうがいいと最近では思っている。
これから介護につきたいと思う人はどのくらいいるのだろうか?
介護職ははっきり言って人手はいくらでも必要だ。
少しの社交性と少しの優しさで自分を満足させられる仕事になればこれはこれでいいと思う。
最近、付き合っている介護施設は結構革新的だ。
基本理念を突き詰めながら一本の線ではなく帯を引いたような幅のある理念を持っている若い施設長がいる。
彼はユニークだ。
それに合わせたようにスタッフも個性派だ。
ひとりひとりのスタッフの個性を尊重して利用者へのいろいろな気配りも配慮している。
若いスタッフがいろいろ研究しながら利用者を楽しませている光景がとても印象的だ。
すべての利用者に同じように接すると傍から見るととても良さそうだが、個人にとってはきっと楽しくないだろう。
この施設長やスタッフは利用者ひとりひとりに合わせた気持ちを提供しているように見える。
これはなかなかできることではないと感心している。
スタッフ同士もお互いに理解し合いながら共同の仕事をシェアしながら個々の仕事を上手くこなしているのを見ると見ていて気持ちがいい。
最近では自分たちでYouTubeに動画を作ってあげたりしているようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=7yzV7GGqnxI
チャンネル登録をぜひお願いします。
いろいろな介護施設を見てみようと思っています。
僕自身、理想の介護ははっきり言って余計なことはしないのが一番いい介護ではないだろうかと思う。
もちろんそれには相互理解という前提あっての話だが、、、