糖尿病は大丈夫?
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コロナの中で一番気になるのは持病持ちの人ではないでしょうか?
中でも糖尿病は一番気になりませんか?
なぜ日本人は糖尿病が多いのだろうか?
とつくづく考えてしまいます。
日本では欧米と比較して肥満が少ないにもかかわらず、人口当たりの糖尿病患者数は欧米に匹敵することがわかっている。
これは、日本人ではインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が脆弱であるからだとされている。しかし、なぜ日本人の膵β細胞は脆弱なのか、どのような治療が適切なのかについてはよく分かっていないようだ。
人間の神秘だね。
そこで研究グループは、2型糖尿病の原因遺伝子であるEIF2AK4遺伝子に着目し、今回の研究で、EIF2AK4遺伝子がつくりだすタンパク質であるGCN2が2型糖尿病の発症抑制に重要な役割を果たしていることを世界ではじめて明らかにした。
EIF2AK4遺伝子は2008年に日本人で2型糖尿病原因遺伝子の1つとして同定された遺伝子であり、遺伝子内のSNP(一塩基多型)が2型糖尿病の発症リスクに関係することが報告されている。
遺伝子を構成しているDNA配列の1ヵ所の塩基配列が別の塩基配列に代わっているものが集団内で1%以上の頻度でみられるとき、これを一塩基多型(SNP)と呼んでいる。SNPは2型糖尿病などの生活習慣病のなりやすさと関連していると考えられている。
2型糖尿病の原因遺伝子があると膵臓のβ細胞が減少
研究グループが、EIF2AK4遺伝子内の2型糖尿病発症との関連が報告されているSNP(一塩基多型)をもつ人ともたない人で比較したところ、このSNPをもつ人ではインスリンを分泌する能力が低下しており、身長あたりの体重が重くなるほどインスリンを分泌する能力が低くなることが分かった。
一方、EIF2AK4遺伝子はGCN2(タンパク質)をつくりだす遺伝子であり、EIF2AK4遺伝子のSNPをもつ人はGCN2が不活性化することが確認されている。
GCN2をなくしたマウスは、通常のエサを与えても糖尿病を発症しなかったが、高脂肪のエサを与えることによりインスリンの分泌量が少なくなり糖尿病を発症した。このGCN2をなくしたマウスでは、膵臓のβ細胞が減少していることが判明した。そのβ細胞では、細胞の成長を促すシグナルに異常をきたしていた。
以前より、GCN2は細胞内のアミノ酸濃度が低下したときに働くことが知られているが、今回の研究では、高脂肪のエサを与えられたマウスのβ細胞ではアミノ酸の濃度が低下しているという結果が得られた。
高脂肪のエサを食べることによりβ細胞は多量のインスリンを産生するが、インスリン産生のためにアミノ酸が多く消費され、濃度が低下したものと考えられる。
上述の高脂肪のエサを与えられたGCN2をなくしたマウスでは、β細胞のアミノ酸濃度が低下するが、その際に働くべきGCN2が働けないために細胞の成長を促すシグナルの異常が起こってβ細胞の量が減少し、糖尿病を発症した可能性がある。
ヨーグルトを食べると糖尿病リスクが低下
ヨーグルトを積極的に食べると、2型糖尿病のリスクを低下できるという研究がある。「食生活にヨーグルトを取り入れることには意味があります」と研究者は述べている。
2型糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが十分に分泌されなかったり、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」という状態に陥ることで発症する。
ヨーグルトを食べることが、糖尿病の発症リスクにどう影響するかを調査したこの研究は、ハーバード公衆衛生大学院栄養学部のフランク フー教授らによるものだ。
研究チームは、10万人以上を対象に調査を行った。参加者に健康状態についてのアンケート調査に回答してもらった。調査は2年ごとに行われ、追跡率は90%を超えた。
その結果、ヨーグルトを毎日食べていると、2型糖尿病を発症するリスクが18%減少するという結果が得られた。なお、ヨーグルト以外の乳製品では、糖尿病リスクとのあいだに相関関係はみられなかった。
やはりヨーグルトは必須アミノ酸が含まれているし体内の抵抗力が増すとよく言われていますから。